MAWJでは、今までに約1000人の子どもの夢を実現してきました。
ひとりひとりの子どもの夢にこだわっています。オーダーメードの夢の実現のお手伝いです。なぜひとりひとりにこだわるかというと、難病と闘うということは、厳しい治療の毎日です。子どもたちは、不安・恐怖・寂しさ・つらさ・せつなさを小さい体に背負っているのです。そんな子どもたちに治療に立ち向かう勇気と生きる力を取り戻してもらいたいというのが、メイク・ア・ウィッシュの目的です。
かといって、メイク・ア・ウィッシュがすべてをするということではありません。主役は子どもです。子どもが自分で夢を思い描きながら、自分の力で夢を実現していく、それにちょっとだけのお手伝いをするのがメイク・ア・ウィッシュの仕事です。
子どもは、夢の実現していく過程の中で、たくさんの人が自分を応援してくれていることに、気づきます。ひとりではない、家族がいる、そして知らない人々がたくさん応援してくれていることを実感することで、生きることの喜びを感じます。
また、家族にとっても、周りの支えもとても大きな力になります。そして、私たち、そして多くのボランティにかかわった人たちも、子どもからいのちの輝きを戴いているのです。
この活動は、子どもの良い思い出作りにとどまらず、子どもの心に大きな勇気を与えていることに気づきました。
「こんなにすごいことが出来たのだから、なんだってできる。今度の夢は自分でつかむ!
自分にはどんなことだってできるんだ」って、夢の実現は、次の夢へのプロローグだったのです。
阪神の赤星選手に会いたいという夢を持ち、自宅から甲子園まで、自分の足で一駅一駅歩き、歩けなくなると車椅子を自分で動かして、6年かけて到達した和馬君からはやりぬく力を教えられました。
また、白血病と闘いながら「いちばん大切なもの」という絵本を作り上げた美緒ちゃんからは、人生でいちばん大切なものが何かを教えられました。
そして、テレビドラマでせりふをしゃべりたいという夢を持っていた由美ちゃんは、車椅子で、立派に舞台で演じきりました。由美ちゃんは、「持っている人に見えなくて、持っていない人に見えるものってな〜に?」といって、それが何かを教えてくれました。
みんな素晴らしいメッセージを私たちに伝えてくれました。
「私はちょっと不便なことはあるけれど、不幸じゃない・幸せだよ。私には家族がいる。仲間がいる。ひとりじゃないんだ」ってね。
やっぱり、多くのいろいろな夢がかなえられるようにすることですね。もっともっと、子どもたちの夢をかなえるお手伝いをしたいです。それに尽きます。多くの方々にこのメイク・ア・ウィッシュの活動も知ってほしいですね。
個人的な夢なのですが、家族で、一族って言ったほうがいいでしょうね。ファミリー約20人で、アメリカ大陸横断旅行がしたいです。そう家族に話しているのですが、みんなぜんぜんのってこないのですよ。でも私は言い続けますよ。(笑)