◆現代人の足はどうなっていますか?
日本は、靴の文化になってまだ歴史は浅く、今はスニーカーを履いている小学生でさえも外反母趾があるのです。床も道路も固くなってしまっていますが、それに靴が対応できていません。履き方にも、靴の選び方にも問題があるのです。 子どもはすぐ大きくなるからといって、サイズの合わない靴を履かせていると、変形することもあるのです。爪の切り方も大切なのですよ。
また、60代・70代の女性で、若い頃にパンプスが日本に入りたての頃に履いていた方が、今悲鳴をあげていらっしゃいます。変形しきってしまって、痛くて歩けない方が多いのです。そういう方がお客様として多いですね。若い方もかなりひどい状態の方もいらっしゃいます。足に合わないミュールやパンプスを履き続けて、変形や摩擦による黒ずみなどとても深刻な症状の方も多くいらっしゃいます。でもどうしてそういうことになったのかを理解できていないのです。
原因に無頓着な方が多いですね。寝たきりになるお年寄りには、巻き爪の痛さで歩けなくなる方も多いのですよ。爪の切り方一つで、痛みが解消できるのですよ。深爪は絶対にしないでください。スポーツ選手にも深爪の悩みを持っている方が多いです。
足って大地との接点ですから、自分の足で歩いて一生を過ごすためにも、もっと足を気遣ってあげてほしいと思います。
◆ぺディ・ケアさんではどのようなアドバイスをなさっていらっしゃるのですか?
まずはどうしてそうなったのかということについて、一人ひとりと向き合ってお話しします。とりあえずは、今のトラブルを改善するためのフットケアをします。そして根本的な改善をするために、インソールや靴選びなど、トラブルが再発しないためのアドバイスもしています。
お店に「想」という書を飾りました。これは、私の「想い」なのです。足のトラブルでお越しくださるお客様と接していると、痛いのは足だけでなくて、その痛みで心までマイナス思考になってしまっているのです。また、いろいろなストレスを抱えている方もいらっしゃいます。私は一人ひとりのお客様と心を通わせ、トラブルが早く解消してくださることを祈って、想いをこめてフットケアをさせていただいています。
これが私の仕事に対する姿勢で、いつまでも大切にしていきたいと思っています。
◆大好きな言葉は?
「笑顔!」です。
つらい顔でご来店されたお客様が、笑顔でお帰りになることが、何よりの励みとなっているのです。そのためにも、私自身もいつも笑顔でいられるようにと心がけています。
◆夢は?
「小さなサロンのオーナー店長養成学校」を2005年から立ち上げました。この学校は技術のみを習得するだけではなく、お客様の心も癒すことのできるセラピストを養成して行きたいと思っています。
生徒さんには、お客様から、「あなたじゃなければダメ。あなたにしてもらいたい」といっていただけるカリスマセラピストになってほしいのです。今年はこの学校運営にも力を入れていく予定です。
それから、もう一つ、これは少し先の夢になりますが、会員制の本当に身も心も癒されるゴージャスなサロンを作りたいですね。今のショップを始めたときは、改善型のセラピストを目指していたのですが、驚くことに、私を指名してくださるお客様のリストを見ると、癒し型を望まれる方が多かったのです。私の進む方向性がすこしづつ見えてきました。まだまだもっと大きな夢もありますが、それは、秘密です。(笑) 一人ひとりにこだわって、一人ひとりの笑顔を大切にしていくことが私の進む道だなあと思っています。夢はかなえるためにあるのですよね。(笑)
|