◆とても意欲的に学ばれたのですね。お仕事としてどのようにスタートされましたか?
始めは近所の新聞販売所の二階からのスタートでした。そこが、貸しスペースになっていたのを知って、飛込みで教室を開きたいとお願いしました。怖いもの知らずでしたね。(笑)その後、自宅にお客様を招いてパーソナルカラーの診断をしていきました。主人は、お客様へと時折お菓子を買ってきてくれる気遣いをしてくれました。当時は仕事が楽しいこともあって、のめりこんでいった時期でした。がむしゃらに前に突き進んでいく私の姿を見て主人は、この奥さんいったいどこまでいっちゃうんだろうと思っていたのではないでしょうか。(笑)家族の応援がなかったら、続けられなかったと思います。今は、何の為に仕事を始めたのかと原点に戻り、主婦として母としてカラーを生業としている川島彩子として、より自分らしく居られるよう、そして、私のカラーの知識を介して出会った方々がより自分らしく輝いていられるお手伝いができるよう努めたいと思っています。
◆パーソナルカラーとはどういうものですか?
第一印象は、ほんの数秒で決まってしまいます。似合う色の服を着ていると、よりその人の印象が良くなります。似合う色を身につけると、肌の透明感が増し、明るく活き活きと見せてくれます。人は良く見ると、肌の色、目の色、髪の色が違います。その色と調和して、より好印象を与える自分に似合う色を見つけるは、コミュニケーションの大切はツールのひとつではないでしょうか。
婚カツのためのファッションや色使いのセミナーをやらせてもらっていますが、特に男性は結婚できないのは自分を選ばない女性がいけないと思っている人が多いようです。そんな時には、自分がより選ばれる為の努力をしていますか?お洋服をちょっと変えてみたりするとより選ばれやすくなるかもしれませんよ、などとお話ししています。お見合い写真やパーティでのファッションなどのアドバイスもしています。
また、若いお母さんが再就職するための面接のファッションのセミナーもあります。学生のリクルートスーツとは違い、自分を上手く発信できるファッションのご提案などもしています。若いお母さんというと、お受験も過熱しています。お母さんのお受験ファッションのご提案もやっています。子どものお受験でお母さんたちはかなり神経が疲れています。そんな方たちの心を和らげるお手伝いができたらなあとも思っています。
◆カラーセラピーとはどういうものですか?
色の効果を利用して、私達の心や体の健康に役立てることです。カラーセラピーは占いではなく、潜在意識を探っていくものなのです。答えは自分の中にあるのです。
センセーションカラーセラピーは1993年、カナダ・バンクーバーで、カラーセラピスト「ステファニー・ファレル」によって設立されました。10色のアロマオイルを使ったヒーリングシステムです。色と香りの共感覚によるヒーリング効果でカラー・アロマ・ヒーリングを行います。最近のOLさんたちはカラーセラピーにとても興味を示しています。自分を知りたいという思いが強いのでしょうか。
◆色彩にはさまざまな効果があるのですね。ビジネスの場でカラーをどのように活用したらいいのでしょうか?
ビジネスシーンにおいて「ファッション」は時として「名刺」以上の力を発揮することがあります。ファッションはその人を表すものですから、上手くカラーを使って、イメージ戦略をしていただけたらいいなあと思います。男の方でしたら、スーツだけでなく、ネクタイ、メガネ、ベルトなどの小物を上手に活用するといいですね。メガネをかけている方が多いですよね。メガネひとつで若々しくなり、雰囲気がずいぶんと変わります。またスーツもご自分にあったデザイン、TPOにあった色やデザインなど、工夫するところはたくさんあります。社長さんが会社の雰囲気作りにご自身のファッションを活用してみてはいかがでしょうか。
色彩の効果ということですが、色にはそれぞれに特有のイメージがあります。
「薄い黄色、クリーム色」は、コミュニケーション、告白の色といわれています。会話が弾み楽しい雰囲気にさせてくれる色ですので、新規の営業に行かれる時なども、黄色のネクタイをしていかれるのもいいと思います。この人にこんなことまで話してしまった。もっと話したいなあと思わせてくれる色です。
「赤」は、生命力・やる気・自己表現・パワーアップなどイメージがありますので、自分を良く見せたいときに使うと効果的です。例えば、プレゼンをするとき、契約をまとめようとしている時に、赤をネクタイなどどこかに取り入れるといいですね。
「緑」は、バランス・調和、自然体を意味します。会議をまとめたい時に緑を取り入れると、うまく折衷案が出たりすることもあります。チームワークを大切にしたい時、あまり目立ちたくない時などに使うといいでしょう。それでいて緑は高級感を出せる色でもあります。黒で高級感をだそうとすると、とっつきにくいイメージをもたれてしまいますが、深めの緑は高級感がでて、それでいて目立ちすぎないバランスのとれた雰囲気をかもし出してくれます。
「白」 は、清潔感というイメージに繋がるので、ビジネスには必要な色です。再出発をきる時にはぴったりの色です。新しいプロジェクトチームの立ち上げる時は、白を上手く使ってください。
「黒」は、高級・格上・ステージアップさせてくれる色ですが、初対面の時には話しかけずらい、怖い、怒っていると感じさせてしまう色でもあります。黒を着たいと思う時は人からかまって欲しくない、一人でいたいと思う時です。ですから、場所とか分量を考えるといいと思います。
「青」は、沈静の色なので、クレーム処理などで誤りに行く時にいいですね。ごめんなさいと誤る時に、赤のネクタイでは逆効果になります。
「紫」は下品にも上品にもなる難しい色でもあります。日本では高貴な色でもあるのですが、紫が気になる時は、迷っている時だったりするんです。赤のやる気と青の沈静・あきらめが混ざった状態です。また変わろうとしているときでもあります。部下が紫を身につけていたら、少し気にしてあげてください。
「オレンジ」は、楽しみ・親しみの色です。欧米を相手に仕事をされている方がいらしたら、心にとめて置いていただきたいことがあります。欧米では二次色(二色を混ぜた色)は一段下の色と見られています。原色のほうが評価は高いのです。日本ですと、紫や橙色は高貴な色で、身分の高い人しか身に付けられない色ですが、欧米では、ネクタイの色など混ぜた色でないものを選ばれるといいと思います。
「茶色」は、大地の色で安定感・信頼感の色です。茶色が気になる時は、現実的に考えている時でもあります。茶色のスーツはとても個性的でおしゃれだと思います。
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