◆どのような形で代理店展開をされているのでしょうか?
技術的には、研修を受けていただいています。工事の研修に関しましては、1日コースと2日コースがあります。実際にお客様の家に行って、一緒に作業をやります。研修費は、それぞれ、15,000円と25,000円です。開業に必要な工具・取付器具・チラシなどは、ムサシ株式会社が用意いたします。
◆古澤さんの座右の銘は「忘己利他」「利他主義」とおっしゃっていらっしゃいますね。
私は30代まで、『情けは人の為ならず』ということわざは、「あまり他人に情けをかけるのは、その人のためにならない」意味だと思っていました。 50歳を迎えて、ようやく「先に他人の利を図ってあげれば必ず自分が豊かになれる」ことが頭ではなく、腑に落ちました。
「八正道」をコツコツとまじめに実践していく事が、お金だけではなく精神的な安らぎを得ることができると思っています。難しいことではありますが。
◆その心が、御社のポリシーなのですね。 古澤さんのもう一つの顔が、薩摩琵琶奏者ですね。私も数度素晴らしい演奏を拝聴いたしましたが、おなかの底にずしんと響き渡る演奏でした
薩摩琵琶はもともと島津の殿様が武士の士気を鼓舞する目的で、盲僧琵琶を改良し教訓歌などを歌わせたのが始まりです。薩摩正派では私たちの錦心流琵琶と違って、もっと素朴で骨太の語りが聴けます。 |
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◆将来の夢をお聞かせください。まずは、会社の目標について語ってください。
バイク便のハンディは、後継者が育ちましたので60歳で会社を譲ります。アールウエーブは今後益々高齢者社会を迎えますので、今日の日本を創られてきたお年寄りの方たちが生き生き暮らしていけるようサポートしていく会社にしたいと思います。
60歳からは、小さな子供たちに琵琶を教えていこうと考えています。琵琶の語りを通して、日本人の最大の美徳である「惻隠の情」が自然に心に育つようにもっていきたいと思います。
◆「惻隠の情」とは?
「武士道」を書かれた新渡戸稲造氏の言われる、『敗者への共感』『劣者への同情』『弱者への愛情』の正に慈悲の心のことです。
◆最近の世情を騒がせるニュースには、心が凍りつくようなものが多くて、悲しいことです。明日の日本を担う子供たちの心に、この「惻隠の情」が育ってくれること、心より願っています。 今日はいろいろなお話をありがとうございました。 |