◆潰れかけたとおっしゃいましたが、そのお父様の会社をどのように立て直していかれたのですか?
話せば長くなりますが、簡単に言うと、どんな商売でも常に動いている社会の変化の流れの先取りをすること、そして的確な投資です。
それとやりとおす意志と決断でしょうか。かっこつけすぎかな?(笑)
◆地元の絆が強い京都での御社の事業展開で特徴的(強み)なことは?
京都は、パイの取り合いでそのパイが外国や他府県に流れることが極めて少ないです。
京都の事故は京都で直すとお客様自身が思ってくださいます。信用さえして頂ければお客さまは離れません。ここが強みです。
◆さまざまな企画をされていますが、その源は?
企画力の源といいますと、やはり自分の腕や記憶力だけで勝負が決まるスポーツや勉学だと思われがちですが、ここにはナンバーワンは生まれても企画力は生まれてこないと思います。
企画力は無から作り出す創造力だと考えます。
その創造力とはいったい何か?と言いますと新しい発明や発見とは全く違います。創造力とは、生きようとする逞しい力、私はそう思います。
困った(仕事だけで無く全ての事)時、どうすれば上手くいくか?どうすれば楽に出来るか?どうすれば発展するか?どうすれば注目してもらえるか?と考えますね。
そのような問題に、子供の時のような純粋は心で立ち向かうことだと思うのです。絶対に乗り越えられると疑う事無くまっすぐに行動することが大切で、常に私はそうやってきました。
◆田村さんがたくさんの人をひきつけていらっしゃる魅力はそこにあったのですね。
例えば人はヘビを見たら気持ち悪く近寄ることも避けるでしょう。でもヘビを知らない子供の場合は触ればどんな感触だろうと触ってみるかもしれません。
とらわれる心を持たず、純粋な好奇心がいつも私を揺り動かしています。そんな私を見て、仲間が集まってきてくれます。
よく本にこうすれば人を動かす事ができるとかこうすれば人をひきつけるとかできるとか載っていますが、実際やってみても無理な事でしょう。それを可能にできるのは、その人の魅力がどれだけ備わっているか?だと思いますよ。
「人は鳥のように飛べるかも知れない」と信じているような人にも私はとても魅力を感じます。そういう人とゆっくり話してみたいですね。そんな魅力ある人が現実にたくさんいるのですから!
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