◆どのように進めていかれたのですか?
私はお店でセラピストとして一線に立とうという気持ちはありませんでした。誰かに現場はお願いしようと思っていたのです。マネージメントをする立場にと思っていました。でも、誰かに任せるにしても、自分がセラピストの仕事をしてどれだけ大変かがわからないと、人に任せることはできないと思ったのです。それで足の学校に通うことにしました。
ところが、現場の仕事はとてもとても楽しくて、どっぷりとはまってしまいました。(笑)
学校に行きだして、とてもショックなことがありました。それは、リフレクソロジストとか整体師とかいう職業なのですが、ちゃんと学校に行って技術を身につけても、時給が800円くらいなのです。え〜〜?!と思いました。実際に自分が働いてみると、こんなに体を使って、ハードなのにこの時給か!と、もうびっくりです。それでこの体験から、もっとスタッフの時給を上げていきたいと強く思いました。ところが、この仕事はお客様が来てくださっての仕事なのです。流行らなければ、払うことができないわけです。どうやって繁盛店にしていくかを考えなければいけないのだと気づきました。
◆それからどうされましたか?
お客様は、殆どつらい顔をされてご来店されるのです。その方々が、お帰りになるときに、「ありがとう」と笑顔で帰っていかれるのを見ると、なんて楽しい仕事なのだろうと感動してしまって、採算、収支のことなどをすっかり忘れてしまうような毎日でした。(笑)お店をオープンして2年間は私の休日はまったくありませんでした。給料?そういえば、スタッフさんより少ない時期がかなり続いていましたね。そんなことより、とにかく楽しくて無我夢中で寝なくても元気!そんな毎日でした。(笑)仕事をしているという感覚が無かったのです。楽しくて、楽しくて・・・。2年くらい経ったときに、いろいろな問題点が出てきました。スタッフとの人間関係の難しさという壁にもぶち当たりました。ショップを経営するまでは人を使うという経験がまったくありませんでしたので、人を使うことの難しさをいやというほど気づかされました。登社拒否状態にまでなってしまったのですよ。(苦笑)
◆どうやって乗り切ってこられたのですか?
スタッフが徐々に入れ替わって、自分を見つめ直すことができました。採用の面接の時に、「この店はこういう姿勢で、私はこういう人間だ」ということをはっきりと伝えることができました。それがよかったようです。やめていった人たちとも、きちんと話し合えるようにもなりました。
それまでは嫌われたくない自分というのがありまして、言いたいことも言えずにいたことで、それが自分を苦しめていたようです。主人はそんな私を見守ってくれていました。時には「自分で考えなさい」と突っぱねられたりして・・・。今思えば、それは暖かい思いやりで、自分で考えることで、乗り切ることができたし、同じ間違いは絶対に起こさないようにしようと、自分自身に誓うこともできました。こんな体験を話してみると、「私も同じよ」という言葉がたくさん返ってきて、「なんだ、みんな悩んでいるんだ。わたしだけじゃなかったんだ」と人に打ち明けることでこんなに楽になるのだということを知りました。壁を作って自分を苦しくしていました。時には、弱さを見せること大事なのですね。
その頃から、お客様が増えてきました。弱い自分をそのまま出すことで、人は心を開いてくれるものなのですね。ブログをはじめたのも、この頃からなのです。最近、ホームページもブログもリニューアルしました。私は写真を撮られることが大の苦手で、この
ブログ用の写真の撮影は大変だったのです。(笑)
小さなサロンのオーナー店長ワクワク奮闘日記
◆今年の目標は?
やっと気持ちのゆとりができて、本格的に経営者としての勉強をしていこうという意欲が出てきました。女性経営者の勉強会に行き始めました。目下課題をこなすのに大変です。(笑)本格的に経営者の仲間入りです。どうぞ宜しくお願いします。(笑)