◆御社の営業担当者は、明るく元気でめげないと定評がありますが、その秘訣は?
当社の営業には、「協力・共有・競争」というスローガンがありまして、営業のおちこぼれを作らずに、みんなで成長していこうということに力を注いでいます。もちろん、それぞれの目標も定めていますし、コミットしたことは必ず達成させるようにしています。その上で、皆で協力することの大切さを伝えていっています。
◆フリーセルさんの強みとは?
「共存共栄」
営業の組織は、お客様ときっかけを戴くWebアカウント事業部と、より深く提案をしていくプレミアムシップ事業部に分かれています。当社の企業理念でもあります「共存共栄」の精神で、みんな自分の頭で考えて、お客様に提案し、必ず結果を出すまで続ける、これがフリーセルのスタイルなのです。
「有言実行」
社員にも会社にも勝ちぐせをつけることです。できることを確実にやっていくことで、自分の発する言葉がすべてできる体になっています。例えば、泳げない人間が、来週中に25M泳げるようになんかなりませんよね。だからそんな目標の設定は絶対にしません。僕だったら、コーチに「まず一週間で潜れるようになります」次に「10M息継ぎ無しでバタ足で泳げるようになります」それができたら、「15M、20M・・息継ぎありで泳ぎます」と実現可能な目標を立てて、次々と実現していきます。そうすることで、自分の作った目標を達成できるという自信が生まれ、勝ちぐせがついていくのです。
「確実性・安定性」
今月良かったけれど、来月はダメ、でも通年ではいったよ・・信頼性って無いですよね。例えば、オムライスはすごくうまいけれどカレーライスはすごくまずい!ハンバーグはおいしいけれど、肉じゃがはダメ!なんて料理を作る奥さんがいたらどうですか?(笑)食べるほうからしたら、特別おいしくなくてもいいから平均的な料理を出してほしいと思いますよね。安定性ってとても大事です。それが信頼につながるんです。
「ゆとり」
ゆとりがないと、新しい発想や次のステップを踏むことができません。ゆとりがあれば、人にやさしくもなれますよね。
◆仕事を楽しむとおっしゃっていますね。そのためには?
「笑顔」です。自分の笑顔から、他の人の笑顔を作ることが今の一番の楽しみですね。
「10年後、20年後どんな会社にしたいですか?」とよく聞かれることがあるのですが、それは「自分が笑顔で、社員がみんな笑っていられるような会社」で、それ無くして、時価総額、売り上げ、社員数にこだわる会社にはしたくないと思っています。楽しまなくちゃ仕事をする意味がないし、僕自身、会社は人生を楽しむためのツールだとも考えています。僕も山田もバブリーなものにはまったく興味を持っていません。社員とともに、「共存共栄」で堅実に会社を発展させていくことが最大の楽しみです。
当社は、お客様数3000社、社員数130名となり、19年度は新卒35名の採用も決まっています。
◆今後の目標は?
2年後に上場を目指しています。これは僕にとっては苦しい選択なんですよ。僕みたいなベンチャーの社長は、自分で好き勝手なことをしたいから会社を作ったわけで、そもそも上場なんて似合いません。でも、会社が順調に急成長して、社員のためにも次なる目標を持つ大切さを感じました。なんでもチャレンジすることに血が騒ぐんですね。だから、この上場に向かって頑張ることも、楽しもうかと思っています。
◆経営陣のチームワークはすばらしいですね。
性格は、三人三様でまったく違います。それが良かったと思っています。お互いに足りないところを補い合って・・僕なんかいい加減な人間だから、いつも二人に助けられています。よく性格が創業時からそのままだといわれます。変に丸くならずにいられるのもパートナーのおかげだと感謝しています。
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