◆現在力を入れていることは?
近年の食を取り巻く環境から「食育」の必要性が叫ばれています。若竹屋では、お客さまに本当の酒の美味しさをもっと知っていただきたいと「お酒の学校」や「米作り体験」・「酒造り体験」など、酒と食に関する啓蒙活動に力を入れています。
日本の有史以来、酒とともに生まれた行動様式や食文化は、日本人の生活に深く根付いています。酒文化を知り、楽しむことは、日本人としての豊かさを知り幸せになることでもあるのです。
◆最近で楽しかったことは?
個人的には家族でキャンプをしたこと。子供の成長を感じる事は何よりの楽しみです。
若竹屋では先日「春の蔵開き」を行いました。過去最高のお客さまがご来場いただき、沢山の笑顔とお褒めの言葉を頂きました。終礼の時にスタッフから「長い準備期間が報われました。若竹屋に勤めていて幸せです」と涙ながらに報告があったときは、おもわず私も泣いてしまいました。
◆大好きな言葉または座右の銘は?
「あなたが虚しく過ごしたきょうという日は、きのう死んでいったものがあれほど生きたいと願ったあした」 小説「カシコギ」にある一節です。
◆100年後の夢は?
若竹屋が酒造りを初めて307年経ちました。酒は一年のうちに一回、冬の間だけ仕込みます。そう考えると、若竹屋はまだ300回ほどしか酒造りをしていません。つまり私たちは、まだまだ酒のことが何も分っていないに等しいのです。これから100年経っても、わずか100回の酒造り。これからも常にお客さまから「美味しいね」と言っていただける酒造りをひたすらに続けること、それが夢でしょうか。
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