◆御社の社名「ウェスタ」という社名の由来は?
「VESTA」ローマ神話のかまどの女神です。家庭を守ってきた主婦たちの会社にぴったりの名前だと思いました。スタートメンバーは、全て公募でした。「新会社設立につき、意欲ある人を望む」という求人広告に、びっくりするほどの応募がありました。初めの半年間の厳しさを乗り越え、40〜50代の主婦たちのパワーが花開き、順調に業績を伸ばしていきました。当社のスタッフは、販売物件の受託を受けると、まず現地に赴き、周辺を徹底的に調査します。買い物、病院・役所・保育園・幼稚園・学校などの利便性もチェックします。さらに、物件現場周辺に住む主婦スタッフも加えた地域密着型のチーム編成を理想としています。社員数が60名を越えた時期もありました。
◆NPO法人不動産女性会議を設立されましたね。
創業3年を記念して、業界の元気な女性の先輩のお話を聞くセミナーを企画しました。それをきっかけに「不動産女性会議」を立ち上げ、2001年NPO法人不動産女性会議として法人登録されました。会員同士が連携して、高齢者や障害者・子どもたちの視点に立った不動産を考えていくことを目標としています。
◆2006年に会長に就任されましたのは?
私が起業したのは、子どもたちのため、生活のためだったのです。55才ではリタイアできない。55才で転職は難しいだろうから、自分の職場は自分で創ろう!あと10年、65歳くらいまで働いて社長職を交替しようと決めていました。そして、昨年秋、社員が気持ちよく働ける場であり続けることを願いつつ、設立当初からの社外取締役であった松田に、社長職も代表権も譲りました。
◆現在力を入れていることは何でしょうか?
不動産女性会議の仲間から、「よさこい」に誘われ、あちこち見て回りました。確かに「よさこい」の良さは分るのですが、どうして東京で「そーらん、そーらん」なのか?東京には名曲「東京音頭」があるじゃないか、この「東京音頭」を何とかしたい!という思いがつのり、NPO不動産女性会議まちづくりチームの企画で、「 大江戸東京音頭」という若い人たちにも踊ってもらえるような新しいバージョンを作りました。
編曲はロックミュージシャンで音楽プロデューサーの南木直樹さん、唄と津軽三味線は吉田昌紀子さん(津軽三味線の吉田兄弟の兄:良一郎の妻)、振付は花柳流の四世家元を継承された花柳寿輔(五世花柳芳次郎)先生です。つくばエクスプレス開通祝賀イベントや青山まつりパレード、小学校の運動会などで大江戸東京音頭が採用されました。東京の民謡・東京の民謡踊りとして定着して、市民交流や国際交流、まちづくり・町興しに役立ち、日本の新しい祭り文化として世界に発信していけたらと思っています。
今の夢は、浅草の言問橋から隅田公園そして吾妻橋から江戸どおりを言問橋へと大きな輪になって、この大江戸東京音頭を踊ることです。素晴らしいでしょうねェ。(笑)
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