◆とと屋さんは元気な会社だというおうわさが伝わってきています。
会社丸15年すぎました。自分の中では70才定年と考えているので、今年は折り返しの中間の年です。とと屋の方向性を明確にすることと、後継者育成に向けて頑張っております。実は当社は6月決算ですが、去年大赤字を出しまして・・・これも今後のとと屋の方向性を気を引き締めて考える良い機会となりました。それから私自身の行動が変わってきました。そして社員たちの行動も変わりました。最近、お客様から、「とと屋さんは変わったね」とおっしゃっていただけるようになりました。嬉しいことです。
社内では、掃除の徹底に力を入れています。食を預かる仕事ですから、輸送の車が汚れていたのでは、中の魚まで清潔でないように思えてきます。ですから車をきれいに磨くこと、工場はもとより、事務所の掃除も手を抜かない。仕事をする環境をいつも清潔に保つことは、基本です。そんなことからいろいろな変化がおきてきました。社員の応対にも気をつけるようになりました。例えば、予約のあるお客様には、「いらっしゃいませ」ではなく「お待ち申し上げておりました」と言う一言を。社員が情報を共有することで、ちょっとした気遣いができるようになったのです。
細かい気遣いのできる人間、この心の財産はたとえその社員がとと屋を辞めたとしても、一生の財産として持っていられるものです。
◆後継者育成についてお考えとか?
はい、私には息子がひとりおりまして、息子には後継者になることを話してあります。彼は今は静岡の会社でサラリーマンをしています。先日電話で上司との悩みがあると言って来ました。すぐ東京に行き、新宿で4軒もはしごして飲みながら話し合いました。(笑)彼には、あと2年がんばってみるように、「今起こっていることやこれから起こることは、お前が戻って経営者としてやっていくための大切な肥やしになるから、しっかりと受け止め解決の道を探して見なさい」と励ましました。抱えきれない問題になる前にガス抜きさせてあげることができたかな・・・と思っています。
息子とそうやって飲み明かすことができて幸せです。(笑)富山の会社には、今年二十歳になる将来会社のナンバーツーになってくれる人物もでき、これで15年後とと屋をバトンタッチできる構想ができました。将来の道がはっきりと見えてくると、そこまでどうやってがんばっていくかが明確になってきました。去年の大赤字から私は初心に戻り新規顧客開拓に力をいれはじめました。ワクワクしますね。おかげで今年の5〜7月は、同月で過去最高の売上げを達成、12月もきっと過去最高となると思います。
また、私や妻を初め、社員の15年間の年表を作りました。これによって、何年後にみんなが何歳になっているかが一目で分かり、その環境の変化も想定できます。いつ何をするかが見えてきました。 また、7月から新年度なので社員のみんなとホテル会議を一日行いました。はじめに経営理念を説明して午後から方針をみんなと説明内容を詰めるつもりでしたが、午前中私が会社をはじめた理由や今のとと屋を取り巻く経営環境を話をして、社員みんなにKJ法でよい会社とはと言うテーマで討議しました。そうしたら解決しなければいけない重要課題が二つ見えてきました。
これが解決しないと方針を話しても会社の業務が円滑に行かないと判断して、午後から3時間は課題をどのようにしたら解決するか討議しました、一つはお客様によって違う作業手順書が何種類かあり整理が不徹底だったために起こること。それから情報の共有が不足で行程ごとの作業に少し支障があると言うことで、解決策を討議して結論だし今日から実施するというように決定しました。みんなとこんなにじっくり話する時間無かったのでとても有意義でした。隔月に年6回ホテルでこのような時間を持つこと決めました。
会社でする会議より違った雰囲気で電話が入らない状態での会議いいですね!一年間ホテルの予約を入れました。
◆大切にしている事は?
もちろん、妻です!妻は裕子と書いてヒロコです。駆け落ちまでした大切な妻です。
私は妻の幸せの創造者です。責任があります。大切な妻のためにも頑張ります!私の定年は70歳だけれど、妻は60歳でリタイヤさせてあげたいです。
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