◆埼玉県三芳町で文化活動をされていらっしゃいますね。具体的にはどのような活動でしょうか?
「文化ホールが街をつくる」ということを実践することに挑戦しています。文化会館はいわば人の集まる広場です。直接何かを見たりする場所でなくても、地域のコミュニケーションをつくり発展させていける場所だと思っています。経済効果だってあります。でも、行政とやるのは本当に難しいと今実感しています。文化会館を中心に街を変えることは可能だと思っているのですが・・・。実際、ヨーロッパでは、劇場を中心にして街をがらりと変えたところとか、そういう例がたくさんあります。でもなかなか日本ではそこまでいかないことがとても残念です。
◆パートナーの俳優佐藤文雄さんの魅力は?
う〜ん。むずかしい。なんだろ? とにかく銅鑼に入ったばかりの頃は、怖くて大嫌いな先輩だったので。(笑)でも、最近いいこと言うな〜、って思うことがあります。後は、私なんかよりももっともっと努力家だって思うのは、尊敬しているってことかな・・・?
◆最近で楽しかった、感動したことは?
たくさんありすぎて・・・。新しい挑戦としてやったのは、東京中小企業家同友会の皆さんとお芝居を作ったことです。経営について改めていろいろな勉強したのは言うまでもないですが、参加された企業家の皆さんの日々の変貌には脱帽しました。良い経営をしている人は本当に謙虚で素直なんですよね。「やっぱり演劇の力ってすごい!!」って、実感できたことです。
◆大好きな言葉または座右の銘は?
特に意識したことはないのですが・・・。改めて今考えてみると、「あきらめない!!」「くよくよしない!!」「おいしいものを食べる!!!」かな?・・・実行できていないことばかりですが。(笑)演劇以外の趣味や打ちこめることを持つことも大切だと、昔尊敬する演出家や先輩たちに言われたのですが、それがどれほど大事なことが段々わかってきました。でも、今は演劇漬けの毎日です。それって幸せなことなのか?はたまた行き詰まるときが来るのでしょうか!?
◆ 10年後の夢は何でしょうか?
10年ではまだまだ無理だと思いますが、私が死ぬ頃までにはもう少し日本の文化状況が変わるために、その礎となるような仕事ができたらな、と思っています。劇団銅鑼が自前の劇場を持てて、社会から認知されるようになったら最高!!
そうなれるってことは、きっと日本の文化状況は変わっているはずです。劇団の理念にあるように、演劇を見るという行為が当たり前になってくれたらいいな、と思います。そんなに簡単なことではないと思います。だからせめて、私が死ぬ頃までには、もう少し変わっていてほしい。そのためには長生きしなきゃいけませんね。
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