◆どのようにかたづけプランを進めていくのでしょうか?
かたづけは自分でやろうとしてもなかなかはかどらないという経験は皆さんお持ちではないでしょうか。では業者に委託するという方法もありますが、一時的にはきれいになりますが、時間がたつとまたもとに戻ってしまうものです。スッキリ・ラボは、お客様のライフスタイルに合わせて、かたづけプランを提案して、お客様自身でかたづけられるようにします。自分でするから身につくのです。つまり、「かたづけを習慣化する」ということです。
まずはカウンセリングをします。ひとりひとりにかたづけられない理由があります。じっくりと話を聞いていく中で、その人にあったプランを作ります。私がプランを作るのではなく、お客さんが自分で作るお手伝いをします。次のステップは、かたづけプロジェクトの開始です。その間電話によるコーチングを10回ほどします。期間は最大で3ヶ月。片づけが完了したら、スッキリをキープするためのメンテナンスです。そのメンテルールを一緒につくります。最後はかたづいた部屋に友人を呼んでパーティをします。達成感を持ってプロジェクトが終了します。
オフィスにとって、かたづけ(整理・整頓)はあくまでも「手段」であると考えています。そして社員、部署、会社が何を実現していきたいか、どうあるべきか、のための一手段だと位置づけています。かたづけが会社の環境整備について見直しをするきっかけとなってほしいと願っています。
◆これからの事業展開は?
2つの柱を考えています。1つは、「かたラボ」もう1つは、「ファミラボ」です。
「かたラボ」とは、かたづけラボの略で、かたづけのできない人がかたづけられたとしても、その片づけを習慣化させなければすぐもとに戻ってしまいます。そこで、かたづけをトレーニングして習慣化させる(筋力にする)プログラムが必要です。それを「かたトレ&かた筋セミナー」として定期的に開催しています。
「ファミラボ」とは、親子のかたづけ講座です。この講座へのニーズはかなり多いと感じています。現在、区からの春休みの親子のかたづけ講座の依頼や、NPOからの夏休みのかたづけ講座の依頼などがあります。最近セミナーなどでよく母の話をします。小学生のころ、K君の家に母と一緒に良く遊びに行っていました。K君は一人っ子で家も裕福だったのでも、僕が読みたいマンガをたくさん持っていました。僕はそのマンガを読み漁っていました。そんな時に突然母が、「やすし、K君を見てみなさい! 1冊読んだら、元の場所にしまっているでしょう。だからK君の周りは散らかっていないのよ」とわたしに言いました。子どもながらに納得しました。母は、家に戻っても繰り返し、なぜかたづけることが大切かをわたしに話し続けました。この時の気づきが、わたしの原点かもしれません。その体験から、お母さんには、子どもと一緒にそれぞれのかたづけるプランを作り、なぜかたづけるのかという理由も伝えること、そしてそれを繰り返し伝えることが大切だということを話しています。
◆大切にしていることは?
私は、たくさんの人たちに支えられてきました。いろいろなところで、かわいがられてきたなあと思っています。感謝です。この仕事を始めて、一番身近にいる人を大切にしなければいけないと気づかされました。ついつい後回しになってしまうかたづけと、ついつい当たり前と感謝をあとまわしにしてしまう身内への心遣い、どこか似ているように感じます。それがあって初めて見えてくるものがどれほどあるか、そう思うと、妻を大切にしたいとつくづく思います。
◆好きな言葉は何でしょうか?
「案ずるより生むが易し」私の名前の「易」が入っているということもあります。私はパワーが無くなると難しく考えて「かたし」になっています。自分自身が十分表現されている時は「易し」なんですね。この「易」という名前は、「こう生きるんだよ」と言ってくれているのでしょう。かたづけ士という仕事は、お客様の身の回りをスッキリさせて、生き易くするお手伝いという使命を持っていると思っています。
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