◆ 「人を集めるマニュアル」というご本の中で手作りイベント、0円広報について書かれていらっしゃいますね。もう少し詳しくお願いします。
これもある方のご紹介で出版社の社長さんとお話しする機会があり、小さな会社や団体向けの「広報企画」や「手作りイベント企画」の事例を話しました。そうしたら、その内容を出版企画書にまとめて欲しいと言われ、出版の話しが決まり、約1年かけて原稿をまとめました。
その中で、誰に読んでもらうか?どう活用してもらうか?などを想定して、初めて「広報企画」や「イベント企画」を担当する方でも、この本を参考に実際の企画が遂行できるような内容にしました。ですから、内容によっては何度も繰り返し出て来ます。
この出版も人と人のご縁がきっかけで、今年の6月に全国発売させていただきましたが、当初からニュースリリースを積極的にやったお陰で、全国から感想をいただきました。
そして、この本で私の仕事が分かった方や、実際の広報活動がうまくいった方など、嬉しい反響もたくさん来ました。広報でもイベントでも、まず手を挙げてみる、行動してみる、当ってみることが、成功への第一歩ですね。
◆ 「いいもの屋」というサイトについてお伺いします。
日本の食品自給率は、重量ベースで 27 %( 2003 年)、カロリーベースで 40 %( 2004 年)と極端に厳しい状況です。さらに「狂牛病( BSE )」や「鳥インフルエンザ」、「鯉ヘルペス」などの家畜や養殖魚の病気の発生、そして「食品の偽装表示」など、日本の食環境は非常に危うい危機的状況にあると思います。
病気をした経験から、このサイトは、食の安全をテーマに、こだわりのモノづくりのプロが作った良いモノを、食の安全を考え、生産者の顔の見える食材を求めている人たちへ発信することを目的としています。
●「いいもの屋」
また、私は販売のコンサルが仕事ですので、このサイト運営を通して、独自の販売ノウハウも磨いていきたいとも考えています。
◆ コミックをビジネスや広報に活用する取り組みをされていますね。
そうですね。これは、自分自身が若い時に漫画家になりたいと思った時期があったのと、漫画で育った世代が経営者にも多くなって来たので、ビジネスや広報を分かり易くコミックで伝えたらと考えました。
しかし、あくまで費用対効果が大切ですから、ビジネスの現場を良く知っている複数のプロの漫画家さんと契約して作画をお願いしています。さすがに、プロの漫画家さんの構成や作画は良いですね。今まで5作品約3万部を制作しましたが、大変好評です。
議員さんや候補者さんが、ご自身の「公約」を漫画で分かり易く伝えたいと要望で、ある町議会議員さんの『町政通信』も完成しました。これからも、ビジネスや広報分野でコミックを活用した発信をしていきます。 WEB サイトへのコミック利用も始まります。
◆ 次々と人的ネットワークを広げ、新しいビジネスアイディアがうまれていらっしゃるようですが、その一端をお話いただけますか?
先ほどの福島県泉崎村さんの PR ブースを銀座に出展したことや、7年ほど首都圏の中小企業家同友会の有志の方々と< BRAIN-NET >と言う勉強会をしておりましたので、福島と東京を毎月行き来していました。桜井さんともこのBRAIN-NETでご一緒していましたね。
そして、基本的に人と会うのが好きですから、紹介の環が広がるんですね。今は自分がブログや、mixiなどのSNS をやってみて、その手軽さや反響に驚いています。そこで、ブログ感覚で生産者や芸術家・工芸家などが、自分のものづくりへの想いや生産物や作品を紹介できる WEB サイト事業を計画中です。これも、単独ではなく「協働型事業」として、多くの専門家の方々と具体化します。
◆ 大好きな言葉は?
手紙やメールなどにいつも書いていますが、「感謝合掌」です。
人はいつ何があるかわからないという死生観を持っています。今日会えた人に明日また会えるかわかりません。今日できたことを明日できるかわかりません。今日美しいと思った花を明日まためでられるかわかりません。だから、今日のこの瞬間にベストを尽くすことを大切にしています。一日一日を充実して生きられることに「感謝合掌」なのです。
もう一つが「生涯現役」です。好奇心、向上心、行動力の「3こう」のある人は、若いですね。生き生きしています。私もそうありたいと思っています。
◆ 東京でのお仕事の合間をぬっての取材となりました。ご協力ありがとうございました。
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